相続とは何か
弁護士の八木と申します。
令和7年1月から弁護士法人心さんで仕事をし始めて、半年が経とうとしております。
その中で、相続の仕事を
・・・(続きはこちら) 相続とは何か
弁護士の八木と申します。
令和7年1月から弁護士法人心さんで仕事をし始めて、半年が経とうとしております。
その中で、相続の仕事を数多くさせていただいております。
その相続の仕事をしていて思うのは、「相続とは何か」。
そう思うきっかけはいくつもあります。
なぜ、仲の良かったはずの兄弟姉妹、親子が、こんなにいがみ合うのか。
なぜ、第三者の立場から考えると、こうするべき、と思うのに、なさらないのか。
なぜ、色々な人の意見、意思に背いてでも、自分の意見、意思を通そうとなさるのか。
他の事件と比べて、相続事件の場合、こういう思いを抱くことが多いです。
当職は、依頼者の方と共に歩み、依頼者の方の思いを具現化することを目的として事件に携わっているのですが、反面、以上の思いを抱いてしまうことは否定できません。
あんなに仲が良かったのに、あのとき、裏切られたと思ったから。
これは自分たちだけの問題で、第三者の意見など関係ないから。
ここで家族に対して自分の意見、意思を通さないと、自分が自分でなくなるから。
事件を通じて、当職が「なぜ」と思うことについて、色々な理由があると思いました。
そしてその理由は、一時的に事件に関わる代理人ごときが、否定すべきものではないのだ、とも思いました。
弁護士になりたてのときは、いまいちそのことに気づいていなかったのですが、そのことに気づき始めてから、代理人として何をすべきなのか、何をしたらよいのか、少しずつですが、分かるようになった気がします。
そして、「相続とは何か」という問いに対する確定的な答えは、まだ出せてないです。
あえて申し上げるなら、上記のような依頼者様の思いを踏まえ、相続とは、
「家族関係を改めて考えねばならない、そして自分の意思を決めねばならない契機」
というのが今の答えです。
そして、その契機にどう向き合われるのか、について依頼者様のサポートをすることも、当職の使命の一つと思いました。
以上とりとめのない話ではありますが、むしろ、このような媒体ですべき話なのかな、と思い、書いてみました。